日々の泡沫

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高慢と偏見

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本のほうがあまりにも有名なので
もちろん題名だけは知っていましたが
観たのは初めて


ものすごくよかった


ものすごぉぉぉぉぉく
よかった


私は元来いろいろと細かな感想を述べるのが苦手です


自分の心に添うものと出逢えればそれで十分満足
自己中心的自己満足型人間です


ので
気になる方は観てみてください


原作に挑戦しようという気がふつふつと沸きました


最近映画熱
もとい
DVD熱再燃

映画館で観るという鑑賞環境への拘りはかけらもないので
DVDで心から愉しめます

次は敬愛すべき
ジュゼッペ・トルナトーレの最新作


たのしみたのしみ
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by hibinoutakata | 2008-07-25 23:22 |

トルコキキョウとガマと出逢い


本日の花材は
トルコキキョウとガマ

フトイかと思ったらガマでした
まだまだ勉強が足りん

次回でやっと
初等科を取得します

わーい♪

花材を抱えて自宅のマンションに入ると
エレベーターの前に老婦人が一人

私ではなく新聞紙からのぞいているキキョウを見て
わぁ、きれいねと声をかけられました

無造作に新聞紙でぐるぐる巻きにしてあるので
買ってきたの?と怪訝そうに聞かれ
活け花を少々・・・と言った
その途端老婦人驚くほどに感心なさる

いやぁ、ほんとうに単純に好きでやってるんだけどなぁ
と思いつつ、実際最近は活け花を嗜む若い人が
とても少ないとお花の先生も残念そうに仰っていたのを思い出し
これはガマねなどとやたら感心しまくりの老婦人の話を
ふむふむと聞いていたところ当方の階に到着

それではと会釈してエレベーターを出て2、3歩すすんだところ
また声をかけられ、ふりむくと老婦人がエレベーターを抑え
身を乗り出して私に声をかけてくださっているではないか

こういう一風変わった純粋でおもしろい人は大好きなので
そんな無我な姿を見てキュンとしてしまう私

慌てて戻って話を聞くと
お花をやっているならぜひ料理も学びなさい
出汁のとり方など基本を学ぶのはとても大事・・・
などなど開けっ放しでブーブーいい出すエレベーターを無視して
料理について熱く熱く語られる

本当に仰るとおりですねよかったら教えてください
と軽いノリでいってしまったところ

本当に教えていいの!?(キラキラキラ)

ときらきらした目で仰られ
もちろん断る術も持ち合わせておらず
おそらく近いうちに習うことになるかと思われ
縁遠いと踏んでいたご近所さんつき合いを
迫られることになりそうです

よくよく考えれば見ず知らずの私に
そんなことを仰ってくださるのはありがたいこと

それに、料理はほぼ我流
おいしければいっか的に作っているので
基本を知っておくに越したことはない

お花が招いてくれた新たな出逢い
吉と出るか凶と出るか

またひとつ新たな扉が開かれそうで
ちょっと楽しみです
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by hibinoutakata | 2008-07-24 20:30 |

Tchaikovsky ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35


あまりに有名なので
リクエストするのが憚られ
でもライオンで一度は聴いてみたいと
夢見ていたところ

本日の定時コンサートの曲目に

思いのほかあっけなく叶った夢

しかしうれしかった

かかった瞬間うれしさのあまり鳥肌が立った

いつも聴いているのと
異なるヴァイオリニストの演奏なので
少し違和感

演奏する人が違うだけで
これだけまったくもって異なる曲になってしまうものか

んー
これが
演奏者の違いによるものなのか
指揮者の違いによるものなのか
その両方なのか
よくわからない

残念ながら
まだまだ違いのわからない女

速さはいつも聴いているほうが好きだったけれども
ソロのヴァイオリニスト独自のアレンジの仕方は
ライオンで聴いた曲のほうが好きだった

演奏者によっても指揮者によっても
驚くほど姿を変える

同じ曲でありながら同じ曲でない

触れれば触れるほど
どんどん深みにはまっていく気がする

まぁ
相手がクラッシックなら
それも悪くはない
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by hibinoutakata | 2008-07-22 21:30 |

ベートーヴェン


今日もライオンにいってきました。

前回同様、コンサートタイムの19時ごろから
常連らしきおじさまがたが現れ始め、
コンサートタイム半ばにはおじさまがたで1階はいっぱい

みな物音一つたてず
壁一面のステレオに向かう

やっぱりあの空間、好き

今日のコンサートはベートーヴェン
交響曲第5番 ハ短調 作品67 「運命」

これはさすがの私も
知ってはいたけれど
といっても聴きこんではいないから
改めて聴きこもうと思ったけれど
みなさんがリクエストする曲は
ほんとうにまったく知らない曲ばかり

こりゃぁ、まだまだ先は長い

千里の道も一歩からですね

でも兎に角あの空間にいるだけで
心がすーっと落ち着きます

わたしにとっては掛け替えのない空間と
なりつつあります

お店にたどり着くまでのラブホテル群をどうにかしてほしいけれど
それもまた一興哉
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by hibinoutakata | 2008-07-18 23:29 |

逢引 5



水密桃は残酷なくだものだ。鼻をつく芳香、あわい
色、うすい皮、ざらついた産毛のむずがゆさ。だが
何よりも憂鬱なのは、噛むと口中にひろがる、あの
いちめんに濡れて、濡れて、濡れてやまない過剰な
うるおいの感覚だ。なぜ、こんなにしたたっている
のだろう。ただ甘美な汁のたゆたいだけをぴっちり
とつつみこんだ果皮のうすさの、なんというみだら
な不幸。ぼくは、結局、都会にしか生きられないの
か。


                   - 松浦寿輝詩集より -



最近毎朝、バスに揺られる10分間が
愉しい読書タイムになっている。
読書に10分は短いと感じるかもしれないが
詩であれば3~4篇は十分堪能できる。
TchaikovskyやVivaldiを大音量で聴きながら
それらに添う本を選んで読む。
自然と気持ちが落ち着いて、さぁ今日もがんばるぞ
そんな気持ちにしてもらえる。
再会したばかりの詩集に、まだ見ぬ一篇が。
うるおいに満ち満ちたことばたち。
この方の手にかかったことばたちは
なんとも幸せそう。
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by hibinoutakata | 2008-07-18 23:18 | 詩撰集

漆の鎌田さん


仕事場の目と鼻の先に
器やさんがあります

「DemodeTable」がリニューアルして
「器○□」(だったかな)
になりました

まだOpen前ですが、声をかけたら
入っていいとのことで、昨日、さっそく入店

今まで置いていなかった作家さんがたくさん

アンティークも充実
印判だととてもリーゾナブル
私なんて、印判でじゅうぶんだもん

漆器のコーナー
赤木さんの漆器かな・・・と思って
店員さんに尋ねると、
赤木さんのお弟子さん、鎌田さんの作品でした
この方、器を布で作っているんです
もちろん、水もの油もの何を入れてもすばらしくOKな器です

こうしていいものは脈々と受け継がれてゆくのだなと
ひそり感動

今日も気になって
お昼休み
開店前のお店にちょこっと寄ったら
なんとうわさの鎌田さんがいらっしゃいました

びっくりしました

リニューアルしたお店を観にいらっしゃったとか
気になっていた作家さんにまさか翌日出会えるとは

人生捨てたもんじゃありません

お若いのに静かに存在感のある方で
人柄が作品に現れているなと納得しました

これからが楽しみです

滅多に思わないけれど
こういうとき、お金持ちだったらなぁと思います

布でできた、漆塗りの羽のように軽くて素敵な大皿を
ぜひご本人の目の前でお持ち帰りしたかったのですが、、、
とてもじゃないけど無理無理無理

2mmほどのうすさで羽のように軽い
小さな小さな豆皿を連れて帰りました

丈夫だから割れることは滅多にないらしいけれど
割れたり欠けたりしたら修理します!とのこと 笑

茶たくにもよし
おしょうゆ皿にもよし
ものすごく渋い
ものすごく深い朱の
塗りの器

本日、塗りデビューです

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by hibinoutakata | 2008-07-17 20:58 |

幼年


幼年


ぼくのかなしくふくらんでゆくかわいたヒヤシンス
の球根が風にむかってひらかれてねむたい午後が真
冬のさむい紅色のなかでくらやみに溶けこみかけて
いるのだろう、もう覚えていないそんなとある夕暮
またべつの夕暮またいつの夕暮ぼくのかなしくふく
らんでゆくかわいたヒヤシンスの球根のなかでぼく
はくつがえりうらがえってからだを丸めするどい刃
の鈍色の一閃をゆめみながら二組の不幸な双子や魚
や欠けた水甕の物語を読んでいるのだろう、うしな
われた名がことばの辺境にどこまでもただよいつづ
けてかたよった信じられないほどの響きの不在をこ
だまさせるぼくたちのあなたたちのにおいやかに傷
つき甘美に裂けた物語につつまれてぼくのかわいた
ヒヤシンスの球根はかなしくふくらんでゆくのだろ
う、目をあげると葉の落ちた枝がざわざわゆれて月
がのぼりぼくがひたっている浴槽の水のなかをふき
すぎる重い風が豊かにたわんだやさしい空虚のかお
りを運んでくるのだろう、夜のなかにもうなだれお
ちかけているぬるい呼気をてのひらにすくいあげて
その飴色ののこりかすを体中にそそぎかけているう
ちにぼくのかなしくふくらんでゆくかわいたヒヤシンス
の球根がやがてうっすらいろづいてもぼくの瞳
と舌はいつまでも透きとおったままなのだろう


                        - 松浦寿輝詩集より -



昨年、そこらの本屋さんではなかなか見つけられず
Amazonで見つけて狂喜乱舞したにもかかわらず
まだ読み始めて数週間という時期に酔いちくれて
タクシーに置き忘れてしまい行方不明になって以来
触れたくて触れたくて触れたくてたまらなくて
やっとまたAmazonで取り寄せて念願叶い
やはり、いい、と心から満たされやはり、好き、と思う
今宵月の夜
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by hibinoutakata | 2008-07-16 22:57 | 詩撰集

うつくしさ


花は
なんだってうつくしいかってぇと

そうでもない

だって、うしろむいてたら
どんなにうつくしい花だって
そのうつくしさが
伝わらない
ことがある

もちろん
うしろむきがうつくしい
そんな花も
もちろんある

要は
いかにいかすか

おやじギャグじゃぁない


如何に活かすか


どんな花にも必ず
うつくしく見える
その花を一番活かす
角度がある

それは
絶対的にも
相対的にも

必ずある

自分で納得できる
うつくしい角度

つぼみのうちはわからなかったり
咲き終わりだとなかなか見いだせなかったり

うつくしい見え方は
人それぞれだとしても

そんな角度が
必ずある

それは時間とともに
年月とともに
変化するかもしれない

けれど

それでいい

私はあなたに
知っていてほしい
このことを

あなたにも
そんな角度があるってことを


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by hibinoutakata | 2008-07-11 22:49 |

わたしのすきなもの


夏は
どうだんつつじ

冬は
黒文字

雲竜柳に
うすピンク色のひがんばな

木瓜の花

その辺で
根っこから引っこ抜いてきた
葉っぱ

セルリア
あじさい
カーネーション
るりたまあざみの
ドライフラワー

花を活けるという
行動
所作

オリーブに
ウンベラータ
そのうち
ゴムの木

バラのいい色の枯れたの

手で生み出され
磨けば磨くほど味の出る
木の器

もちろん
土ものはなんでも

うつくしい


いままでの
これからの
そして
そう思える
いまのじぶん

私の


今この瞬間
このひと言を
このひと想いを
紡ぎだしている

私の
脳みそ

それを作り出してくれた
お父さんとお母さん
おじいちゃんとおばあちゃん
ひいじいとひいばあ
・・・

小林さんに触れ
偏見で敬遠していた
モオツァルトを
聞いてみたいと思った
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by hibinoutakata | 2008-07-11 22:25 |

芝生

 
芝生
 
 
そして私はいつか
どこかから来て
不意にこの芝生の上に立っていた
なすべきことはすべて
私の細胞が記憶していた
だから私は人間の形をし
幸せについて語りさえしたのだ


              - 谷川俊太郎 -


この詩はもうずいぶん昔に出会っていて
谷川俊太郎さんの詩の中でも
特に好きな1篇

なぜだかわからないけれど
ふとした時にひょいと思い出す
不思議な存在感を放つ
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by hibinoutakata | 2008-07-10 09:12 | 詩撰集